春はウグイス
春の小鳥といえば済んだ美しい声でさえずるウグイスですね。梅の花にくるウグイスというイメージがありますが、本当は英名;Bush Warbler の通り、やぶの中でさえずる鳥です。鳴いている姿を見つけるのはなかなか難しいです。
晩春の林のキツツキたち
次に、晩春に見られたキツツキの仲間を4種類ご紹介します。
アカゲラ、英名;Great Spotted Woodpecker は体長24cmほどの最も一般的なキツツキです。
写真のアカゲラは後頭部が赤いのでオスです。ちなみにメスの頭は全体が黒です。キツツキたちは4月ごろには繁殖地の山や高原に移っていきます。
早朝の公園の林にアオゲラ、英名;Japanese Green Woodpecer が木の幹に隠れている虫か何かを探していました。
朝日を浴びてアオゲラの羽のきれいなコントラストを写すことができました。この後すぐに林の奥に入っていきました。
こちらはオオアカゲラ、英名;Whitebacked Woodpecker のオスです。
おなかに黒っぽい縦縞と薄いピンクの羽、そしてオスの頭は全体が赤色なのが特徴です。繁殖地の高原に帰る前の腹ごしらえをしています。
コゲラ、英名;Japanese Pygmy Woodpecker はあちこちの公園でよく見かける体長15cmほどの最も小さなキツツキです。留鳥で一年中同じところで生活します。
こちらの写真のコゲラは枝に止まってこちらにお腹を向けているなかなか撮れないポーズです。枝に産み付けられた昆虫の卵を見つけて食べているところです。
ジョウビタキのアピール
春の公園のジョウビタキ、英名;Daurian Redstart はシベリアのバイカル湖南東部、サハリンから中国北部で繁殖します。冬の間日本にも渡ってきてカメラマンを楽しませてくれます。写真の個体は大胆にもカメラのごく近くまで出てきて魅力的な羽の色合いをアピールしてくれました。
春に目立つのはオスのジョウビタキばかり。メスは一足先に繁殖地に引越ししたのでしょうか。
ヒレンジャクに会えました
ヒレンジャク、英名;Japnese Waxwing は歌舞伎役者の隈取にも似たいかめしい顔つきをしています。シベリア南東部で繁殖して、日本には冬鳥としてやってきます。シーボルトによって初めてヨーロッパに紹介されました。
ヒレンジャクはヤドリギの実が大好物です。日本に渡ってきたばかりの12月ごろには標高の高い地域で暮らしますが、食べ物が少なくなると埼玉の公園にもひと時立ち寄ってヤドリギを食べます。尾羽の先端の緋色が特徴です。純絶滅危惧種としてロシア、中国などとも協定により保護されています。
こちらの写真では消化後のヤドリギの実が繋がって排泄されています。排泄されたヤドリギの実が粘々と木の枝に取り付くことでヤドリギは増えていきます。
フクロウの子育て
今年も埼玉の公園にフクロウ(英名;Ural Owl) がやってきて子育てをしました。夜行性のフクロウは夜の間にオスが巣で抱卵しているメスに餌を運びます。
ヒナの巣立が近づくと母親は早朝に巣から出て子供たちの巣立を見守ります。
5月の雨上がりの朝、フクロウの雛が巣立っていました。一羽は母親の腰の後ろ横にこぶのようにくっついて隠れています。
もう一羽は雨で濡れそぼったボサボサ頭の眠そうな表情で枝に止まっていました。
フクロウの子育てには、何よりも卵を産んで雛を育てることのできる空洞のある大木と、エサとなるネズミなどの小動物の住んでいる広い田畑のある平原などの環境が必要です。私たち人間はフクロウが繁殖活動の出来る自然環境をいつまでも守り続けたいものです。
ゴイサギの親と子供
ゴイサギ、英名;Black-crowned Night-heron 5月になると家族ずれでやってくる体長50cm前後の水鳥。成鳥は頭頂から背中は紺色で、後頭に2本の冠羽がある。赤色の虹彩も特徴。
朝や夕方に魚やカエル、ザリガニなどを狙う。
幼鳥は親と全く違う茶褐色に白色の斑点のある羽色をしていて星ゴイとも呼ばれる。
クイナ
クイナ、英名;Water Rail はとても警戒心が強く水辺の草地などで単独で生活している。
赤く長いくちばしとがっしりとした黄褐色の足、茶褐色に黒の縦班が入った羽色をしている。昆虫、魚、甲殻類などをエサとしている。
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