魅力あふれる野鳥

さいたまの冬2018

黒い体に白い嘴と額版が際立つオオバン

オオバン,Eurasian Coot

冬になると県内各所の池にオオバン(英名;Eurasian Coot、体長 39p)がやってきます。

 


水浴びするオオバン。

 

オオバン,Eurasian Coot
いつもの休憩場所でくつろぐオオバン。

 

アトリ,Brambling
アトリ(英名;Brambling、体長 16p)が水辺の枯れ枝に止まりました。頭の一部が黒く羽の模様が鮮やかな個体で若いオスと思われます。

 


こちらはアトリのオス。咲き始めた梅の小枝に止まりました。

 

アトリ,Brambling
水浴びや水飲みをするアトリ一家。頭が薄焦げ茶色の二羽はメスです。

 

アオジ,Black-faced Bunting
冬の公園の草藪から姿を現したオスのアオジ(英名;Black-faced Bunting、体長 16p)。

 


後を振り向いたアオジ(♂)。

 

アオジ,Black-faced Bunting
雪の積もった朝、エサを探すアオジ(♀)。

 

イカル,Japanese Grosbeak
昼下がりの公園の遊歩道でイカル(英名;Japanese Grosbeak、体長 23p)の群れが地面に降りて採餌しています。

 


小枝に残っているエノキの実を独り占め気分?で食べるイカル。

 

イカル,Japanese Grosbeak
近づいてくる人の気配に飛び上がって逃げるイカルの群れ。

 

ウグイス,Japanese Bush Warbler
チャッ…、チャッ…、チャッ…と地鳴きしながら雪の上に出てきてエサを探すウグイス(英名;Japanese Bush Warbler、体長14-16p)。

 


枯れた葦の茎に潜む虫を見つけます。

 

ウグイス,Japanese Bush Warbler
隠れ家のあるスス竹の藪から姿を見せたウグイス。ホーホケキョと鳴くのはまだ先のようです。

 

オオジュリン,Common Reed Bunting
枯れた葦原にオオジュリン(英名;Common Reed Bunting、体長 16p)が姿を現しました。

 


葦の茎に産み付けられている虫の卵を丹念に探して食べます。

 

オオジュリン,Common Reed Bunting
サッと飛び出して行ってしまいました。

 

 

 


春を待つカワセミ

カワセミ,Common Kingfisher

朝の狩りをするカワセミ(英名;Common kingfisher、体長 17p)。下側の嘴が赤いメスです。

 


蓮池で大きめの魚を一生懸命食べようとしているカワセミ。実はほんの少し前に捕らえた魚を落としてしまって慌てて捕まえなおしたところです。下の水面にはそれを見ていたカイツブリがひそかに横取りしようと狙っています。

 

カワセミ,Common Kingfisher
こちらはお昼休みをしているカワセミ。下側の嘴が少し赤みを帯びて見えますが背中の鮮やかな青色の羽色からオスと思われます。

 

カワウ,Great Cormorant
朝の食事を終えていつもの止まり木で休むカワウ(英名;Great Cormorant、体長 81p)。

 


頭部から首の後ろにかけて白の繁殖羽のカワウ。

 

カワウ,Great Cormorant
休憩場所に向かうカワウ。

 

クイナ,Water Rail
ビオトープの小川で採餌しているクイナ(英名;Water Rail、体長 29xm)に出会いました。

 


雪の降った後にもクイナを見かけました。この冬はここに滞在しているようです。

 

クイナ,Water Rail
クイナは雌雄同色です。赤色の嘴と脚がよく目立ちます。

 

ミヤマガラス,Rook
冬になるとシベリア方面から渡ってくるミヤマガラス(英名;Rook、体長 47p)が広い水田地帯にやってきていいました。実はこの中にコクマルガラス(英名;Daurian jackdaw、体長 33p)が混じっていると聞いてそれを探しに来ました。すぐに相当数のミヤマガラスの群れが集団で田んぼをあちこち移動しながら採餌しているのを見つけました。

 


ミヤマガラスは留鳥のハシボソガラスよりも3pほど小さく嘴の基部が白色をしています。とても警戒心が強くなかなか近づいての撮影がむつかしいです。

 

ミヤマガラス,Rook
田んぼに住む昆虫類や落穂、草の実などを食べています。鳴き声はハシボソガラスよりもしゃがれた声で「ガゥァー、ガゥァー」と聞こえます。

 

コクマルガラス,Daueian Jackdaw
注意深く観察していると、ミヤマガラスの群れの中にかなり小型で首の周りからお腹の辺りが白いコクマルガラスを見つけました。コクマルガラスは雌雄同色ですが、淡色型と暗色型の二種があるそうです。こちらは淡色型のようです。

 


左の写真の画面中央部と左手前には周りのミヤマガラスよりもかなり小さめの黒い個体が写っています。こちらもコクマルガラスですが幼鳥か暗色型かの判別はこの写真からはむつかしいです。

 

コクマルガラス,Daueian Jackdaw
羽繕いする淡色型のコクマルガラス。

 


三年ぶりにやってきたキレンジャクとヒレンジャク

キレンジャク,Bohemian Waxwing

今年は三年ぶりにキレンジャク(英名;Bohemian Waxwing、体長 20p)やヒレンジャク(英名;Japanese Waxwing、体長 18p )が近くのビオトープにヤブランやジャノヒゲの実を食べにきてくれました。写真は雨上がりの午前中、木の股の水たまりに水飲みにやってきたキレンジャク(上)とヒレンジャク(下)です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天気の良い日には林の中に降りてヤブランなどの実を食べると近くの小川に群れでやってきて水を飲みます。こちらは尾羽の先が黄色のキレンジャクです。

 

キレンジャク,Bohemian Waxwing
ノイバラの細い枝から飛び立つキレンジャク。

 


こちらはヤドリギの実を食べて飛び立つヒレンジャク。

 

ヒレンジャク,Japanese Waxwing
ヤブランの実を食べようとしているヒレンジャク。

 


大木の水たまりに群がるヒレンジャク。広げた尾羽の緋色がとてもきれいですね。

 

コサギ,Little Egret
ある日の朝、コサギ(英名;Little Egret、体長 61p)の群れが近所の川の一角で狩りをしていました。小魚の群れを見つけたのでしょう。

 


しばらくの間コサギたちは小魚の群れを追って飛び跳ねていました。

 

コサギ,Little Egret
あまり見ることのないコサギの集団の狩りに向かってたくさんシャッターを切りました。

 


冬のシジュウカラ(英名;Japanese Tit、体長 15p)がきれいに写せました。枯れた葦に産み付けられた虫の卵を食べています。

 

シジュウカラ,Japanese Tit
逆光の中でしたが少しだけ背景の空の色合いを出すことができました。

 


こちらの写真ではやや遅いシャッタースピードで横からの光に映えるシジュウカラの羽の色合いをうまく写せました。

 

 

 

 

 

 

 


田んぼの用水路にいたタマシギ

タマシギ,Greater Painted Snipe

田んぼの用水路にタマシギ(英名;Greater Painted Snipe、体長 24p)がいると教えていただき会いに出かけました。ツグミやカワラヒワの姿を観察しながら目的地に近づくと、人家近くの用水路の中で採餌する二羽のタマシギを見つけることができました。

 


タマシギは一夫多妻です。メスは産卵するだけで抱卵や子育てはオスがします。左側の頭から胸にかけて赤みの強い方がメスです。オスはメスに比べて目立ちにくい羽色をしています。

 

タマシギ,Greater Painted Snipe
水浴び後に羽を広げてくつろぐタマシギのメス。

 

タシギ,Common Snipe
ある日のビオトープの水辺で長い嘴を使って泥の中を探っているタシギ(英名;Common Snipe、体長27p)を見つけました。

 


シベリアなどの北国から越冬しにやってきました。湿地に住むミミズや甲殻類、昆虫の幼虫などを食べます。

 

タシギ,Common Snipe
こちらは別な場所で見た家族で採餌するタシギです。

 

ヒドリガモ,Eurasian Wigeon
いつも群れで行動するヒドリガモ(英名;Eurasian Wigeon、体長 49p)。額から頭頂部がクリーム色の目立つのはオス、全体に目立たない褐色のがメスです。

 


陸上に上がってきて草をついばみます。

 

ヒドリガモ,Eurasian Wigeon
河川敷の草地で採餌していたヒドリガモの群れが人の気配に驚いて一斉に川に飛び込みました。

 

トモエガモ,Baikal Teal
日本海側に比べると関東で越冬するトモエガモ(英名;Baikal Teal、体長 40p)は数が少なくたまにしか見られません。一羽だけ来ている池があると伺い早速見に行きました。写真はほかのカモたちとは離れて悠然と泳ぐトモエガモです。独特の顔の模様が名前の由来です。

 


トモエガモは英語名では「バイカルのコガモ」と呼ばれるように夏にシベリア方面で繁殖します。

 

トモエガモ,Baikal Teal
頭掻きしているトモエガモ。

 

ユリカモメ,Black-headed Gull
埼玉は海無県ですが荒川など大河川伝いに海鳥たちがやってきます。まれに珍鳥の水鳥がやってくるこの池ではこの冬ユリカモメ(英名;Black−headed Gull、体長 40p)の群れをよく見かけました。

 


ある朝近くの川にもユリカモメの小群がやってきて採餌していました。嘴や足が黄色いものが多く若鳥の群れです。

 

ユリカモメ,Black-headed Gull
池の上空を飛ぶユリカモメの大群。

 

 


冬に見られる青い鳥、ルリビタキ

ルリビタキ,Red-flanked Bluetail

冬になるとあまり日当たりのよくない公園の林や谷地で暮らすルリビタキ(英名;Red-flanked Bluetail、体長 14p)に逢いに行きます。写真は頭がきれいな青色のルリビタキのオスの成鳥です。

 


遊歩道の融け残った雪の間でエサを探しながらルリビタキがだんだんとカメラに近づいてきます。脇腹のオレンジ色がとても鮮やかで尾羽も青色なので若いオスと思われます。

 

 

 

 

 

 

 

 


枯れ枝のアーチで「ピッ、ピッ、ピッ」とよく通る声でさえずるルリビタキ。

 

ベニマシコ,Long-tailed Rosefinch
日当たりのよい草藪に新芽を食べにやってきたベニマシコ(英名;Long-tailed Rosefinch、体長 15p)のメスです。

 


細枝に止まって「ピッポッ、ピッポッ」とさえずるベニマシコのメス。

 

ベニマシコ,Long-tailed Rosefinch
こちらは冬にやってくる赤い鳥、ベニマシコのオスです。

 

オオマシコ,Pallas's Roswfinch
冬の赤い鳥の一種オオマシコ(英名;Pallas's Rosefinch、体長 17p)、県外で撮影したものです。今年は赤い鳥のベニマシコやオオマシコの飛来数が少なかったようです。

 


トラツグミの食事

トラツグミ,Scaly Thrush

人影の少ない公園の広場を走り回っている野鳥を見つけました。近づいてみるとそれは採餌しているトラツグミ(英名;Scaly Thrush、体長 30p)でした。

 


じっと止まっていたトラツグミは獲物の気配をかぎつけると猛然と駆け寄ります。

 

トラツグミ,Scaly Thrush
狙い違わずに見事ミミズを捕まえました。

 

トラツグミ,Scaly Thrush
かなりの大物を土の中から一気に引っ張り出しました。お見事です。

 

ヒヨドリ,Brown-eared Bulbul
残り少なくなってきたエノキの実を食べるヒヨドリ(英名;Brown-eared Bulbul、体長 28p)。

 

ムクドリ,White-cheeked Staring
センダンの実を先を争って食べるムクドリ(英名;White-cheeked Staring、体長 24p)の群れ。

 

モズ,Bull-headed Shrike
獲物を見つけて身を乗り出すモズ(英名;Bull-headed Shrike、体長 20p)。

 

さいたまの冬2018の野鳥写真はこれでおしまいです。今回も最後までご覧くださいましてありがとうございました。

 

 

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