魅力あふれる野鳥

2014年の出会い(ロ)

春を告げる黄色の鳥、キビタキ

キビタキ

キビタキ(英名;Narcissus Flycacher、体長 14p)は4月末ごろ東南アジアから渡ってきて日本で子育てをします。オスのキビタキは黒色の羽の中に眉班と背中の一部、それに胸が鮮やかな黄色をしていてとても綺麗な鳥です。昆虫などを地上の下りたり、木の枝からフライキャッチして食べます。

 


フキノトウが芽吹いた湿地に降りてエサを探すキビタキ。動作が緩慢でまだ日本にやってきたばかりのようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


早春のやま里で透明感のある澄んだ鳴き声を聞くと春の訪れを感じます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


背中はほとんど黒色です。このため小さなキビタキが林の中を動き回ってもなかなか見つけられません。

 

 

 

 

 

 

 

 

キビタキ
こちらはキビタキのメスです。オスの羽色と違ってとても地味で目立たない色合いです。外敵から身を守り子育ての重責を果たすためなのでしょう。

 

キビタキ
これからも日本の豊かな自然環境を守って何時までもキビタキが子育てできますようにしていきたいと思います。

 


ダム湖の主、クマタカ

クマタカ

伊那谷のダム湖を探鳥していると松の茂った山際からクマタカ(英名;Mountain Hawk Eagle、体長♂72p、♀80p)が飛び出してきた。クマタカは雌雄ともほとんど同色で判別は難しいようです。帆翔しながらあるいは見通しの良い樹上から哺乳類や鳥類などを捕食します。

 


堂々たる飛翔ぶりのこのダム湖の王者、クマタカです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


何かに気付きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


トビがクマタカに挑んできました。この後二羽のバトルがしばらく続きましたがトビより二回りほど体の小さいトビはクマタカにはかなわず、森の中に逃げ去っていきました。

 

 

 

 

 


やま里に春を運ぶクロツグミ

クロツグミ

山の木々が芽吹くころ中国南部辺りから日本の高原などの明るい森に渡ってきて子育てをするクロツグミ(英名;Japanese Grey Thrush、体長 22p)。黄色の嘴、黄色の足、黄色のアイリングがオスの特徴です。切れの良い高い声で口笛を吹くように歌います。

 

クロツグミ
こちらはエサを運ぶメスです。頭から背中の羽は黒褐色で目立たない色をしています。

 


見通しの良い横枝に止まってはしばらく名調子で囀ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


地面に降りて枯れ葉などの下に隠れているミミズや昆虫の幼虫を捕食します。

 

 

 

 

 

 


コハクチョウのいる風景

コハクチョウ

コハクチョウ(英名;Bewck's Swan、体長 120p)は11月ごろになるとシベリアの北極海に近い北縁の地からサハリンを経由して北海道にやってきます。その後日本各地の越冬地まで南下していきます。

 


早朝にはねぐらから家族ごとに群れを作ってガァーガァーと大きな声で鳴き合って息を合わせてから順番に飛び立ちます。

 

コハクチョウ
ねぐらの場所を覚えておくためでしょうか、池の上を大きく1,2度旋回します。

 


紅葉で色づいた池を旋回するコハクチョウの家族です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


池を一周するといよいよ餌場に向かいます。

 

コハクチョウ
日本海にせり出す雄大な山塊を背景に餌場を探して飛ぶコハクチョウのツガイ。

 


日が傾いてくるとコハクチョウたちは三々五々餌場からねぐらに戻ります。日没前の夕焼けの中を飛ぶコハクチョウです。

 

コハクチョウ
日が落ちてからねぐらに戻ったコハクチョウ。

 

 

 


高原で家族を増やすノビタキ

ノビタキ

高原の草木が芽吹くころになるとノビタキ(英名;Stonechat、体長 13p)がやってきます。それぞれに気に入った場所とお相手を決めて家族を増やします。頭と顔が黒色で胸の明るい錆色が際立つのがオスです。

 


オスの背面は黒色の羽に白紋が入っています。草地に生えている草木の高いところに止まって、飛んでくる昆虫をフライキャッチします。

 

 

 

 

 

 

 

 


こちらは目の上に細く眉班の入っている♂の個体です。

 

ノビタキ
薄いチョコレート色主体の目立たない羽色のメス。猛禽類など外敵から身を守っているのでしょう。

 


オスの羽いると芽吹いた新葉とのコントラストがきれいです。

 

ノビタキ
一月後に再び高原を訪れてみるとノビタキたちは子育てに大忙しの様子でした。上の写真は小さな蝶を捕らえメスのノビタキです。

 


捕らえた獲物を巣に運ぶ前に見通しの利く枯れ草に止まって辺りの様子を伺うメスのノビタキ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


もちろんオスも一生懸命子育てをします。次々と虫を捕まえては巣に運んでいました。

 

ノビタキ

 

 

 


マガモの越冬する下池

マガモ

秋も深まった11月初旬、数千羽のマガモ(英名;Mallard ,体長 59p)が下池にやってきて冬を越します。数限りないほどのマガモたちが夕日を浴びながらのんびりと湖面に休んでいました。

 


夕日を浴びながら仲間の上を飛ぶメスのマガモ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


羽ばたきをしてリラックスするオスのマガモ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


家族ごとでしょうか、数羽ずつ舞い上がって場所を移動します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


気に入った場所を見つけると舞い降りてきます。

 

マガモ
何かの気配に驚くのか、突然に数百羽のマガモが大きな羽音を立てながら一斉に飛び立ちました。

 

マガモ
しばらく湖面の上を旋回した後、別な場所に次々と着水していきます。

 


秋の高原に立ち寄ったマミチャジナイ

マミチャジナイ

秋の高原で沿海州辺りで夏を過ごし東南アジア方面への渡り途中のマミチャジナイ(英名;Eye-browned Thrush、体長 22p)に出会いました。ちょっと聞きなれない名前の鳥ですが、ツグミ科の鳥です。かつて同じツグミ科のアカハラやシロハラをチャジナイという名前で呼んだそうですから、「マミチャジナイ」は眉の白いチャジナイということになるようです。

 


常緑のつる性の植物、ツルマサキの赤い実をおいしそうに食べるマミチャジナイ。羽の色が全体的に濃いのでオスと思われます。

 

 

 

 

 

 

 

 


こちらは背中に夕日を浴びながらナナカマドの実を食べるマミチャジナイ。

 

マミチャジナイ
顔の灰色や胸の橙色が淡い色合いなのでメスのマミチャジナイと思われます。

 


冬に見られるミヤマホウジロ

ミヤマホウジロ

冬になると沿海州や朝鮮半島からミヤマホウジロ(Yellow-throated Bunting、体長 16p)がやってきます。灌木や林縁に隠れて生活していて目立ちにくい鳥です。地上に降りて草の種や昆虫などを食べます。

 


藪陰で採餌するオス。オスは眉班とノドの鮮やかな黄色、それに目の周りと胸の一部の黒色がとても印象的です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


メスはミヤマホウジロのトレードマークの冠羽以外は地味な色合いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

ミヤマホウジロ
色づいた葉がほとんど散ってしまった桜の枝に止まるミヤマホウジロのオスです。

 

 

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