利尻島の山林は木々の間に笹薮が広がっている。笹薮のあちこちからは馬のいななきにも見立てられるコマドリ(英名;Japanese Rpbin、体長 14p)のさえずりが聞こえてきます。笹野は陰で囀るコマドリはなかなか見つけられないが、たまにお気に入りのソングスポットに出てくる時がシャッターチャンスになります。

朝の食事時間、木々の間を飛び回って餌を探すアカゲラ(英名;Great Spotted Woodpecker、体長 24p)。

ツガイなのでしょうか、二羽で採餌するヒガラ(英名;Coal Tit、体長 11p)を見かけました。

ヒガラ(英名;Willow Tit、体長 13p)も採餌しに出てきました。

シジュウカラ(英名;Japanese Tit、体長 15p)も一生懸命にに採餌しています。

川岸の小枝にキビタキ(英名;Narcissus Flycatcher、体長 13.5)が止りました。若い雄のようです。

小枝の上から獲物を探します。

川べりの小枝に何かが止まりました。一瞬でしたのでピントが大甘の写真をようく見てみると何と珍鳥オジロビタキのオスです。オスは初めての撮影です。

次には河原の中ほどの岩の上にルリビタキ(英名;Red-flamked Bluetail、体長 14p ♂)が登場しました。

そして春の利尻島にふさわしい珍鳥、マミジロキビタキ(Yellow-rumped Flycacher、体長 13p ♂)が姿を見せてくれました。

もちろん筆者も初めての撮影です。

マミジロキビタキはたちまちに川の上流のほうに飛び去って行きました。

キョーン、キョーンと鳴く大きな声のする彼方の木のてっぺんにクマゲラ♂が止りました。あまりに遠く証拠写真です。

ジュリリッ、ジュリリリと鳴きながら姿を現したのは北海道でしか見られないシマエナガ(英名;亜種の英名は不明です。)、こちらも初めての撮影でした。

シマエナガの顔から頭の色は白一色、赤味を帯びた眼がちょっと怖いかも。

嘴が冬の引く色から夏の青灰色に変わった夏羽のシメ(英名;Hawfinch、体調 19p)。

正体不明のワシが出現しました。不鮮明な写真でしか判別できませんが、いくつかの図鑑の中でカラフトワシ(英名;Greater Spotted Eagle、63-73p)が近いかも!全体的に黒褐色で嘴の基部、ロウ膜部分が僅かに黄色がかり、広げた羽の形が長方形であるなどが、他のワシタカと異なるように思えます。

ぼんやりではありますが正面顔はちょっとかわいらしい感じもします。

ただし、肩の一部が白く見えるのでカタシロワシの可能性もありそうです。

公園の奥でオオダイサギ(英名;Great Egret、体長 98-104p)が採餌しています。前ボケのピンク色はサクラの花です。

綺麗な夏羽のカシラダカ(英名;Rustic Bunting、体長 15p ♂)が池の端で餌探ししています。

緑の草の中で黒、白、赤茶の羽色がくっきりと浮き上がっています。

利尻島のお別れはノビタキ君でした。

この時期に利尻島で見られる野鳥は想像以上に数多く色どりも鮮やかでとても堪能できました。フェリーは足早に鴛泊港を後にして波高い外海に出ていきます。