2020年冬の出水・有明海
出水市で出会った野鳥たち・・・マナヅルからご紹介します。
ここでは今年1月、九州の有名な探鳥地を訪ねる探鳥旅行に参加して出会えた野鳥たちをご紹介します。
最初に訪れたのは出水市のツル観察センターです。まずはマナヅル(英名;White-naped Crane、体長 127p)です。日本で越冬する6千〜7千羽の半数ほどが出水にやってくるのだそうです。

八代海を干拓してできた広大な田んぼで採餌するマナヅルの家族。目の周りの赤色が目立たない個体は若鳥です。

田んぼで採餌したり休んだり思い思いに過ごすマナヅルの群れ。

間近で見たマナヅル。

夕方になると家族ごとに塒に帰るマナヅル。出水の広い田園地帯を優雅に群れ飛ぶ姿に魅了されました。
圧倒的な数のナベヅル

日本に渡ってくるナベヅル(英名;Hooded Crane、体長 100p)はマナヅルの2倍ほど。その8割ほどが出水にやって来るといわれています。

採餌するナベヅルの家族。

餌場の上空を飛ぶナベヅルの家族。

塒に向かうナベヅルの群れ。
カナダヅルの家族に遭遇
東干拓の餌場近くの田んぼで採餌する4羽のカナダヅル(英名;Sandhill Crane、体長 95p)を見つけました。出水にやってくるカナダヅルは毎年一桁ということで写真を撮れたことはとても幸運でした。

4羽のカナダヅルの家族。左側の一羽は若鳥のようです。

一緒に採餌するカナダヅルの家族(左側の4羽)とマナヅルの家族。
夜明けとともに餌場に向かうツルの群れ

出水市では冬を過ごす2万羽近い数のツルたちを保護するために地元の農家の方々と連携しながら11月から3月の間、塒の確保や毎日の給餌活動を行っています。(保護活動の詳細は
出水市ツル博物館のホームページに紹介されています。)
上の写真のように、夜明け前になるとツル観察センター近くや東干拓工区の給餌場にツルたちが集まってきます。

給餌場に向かうたくさんのツルの群れです。写真の下側の水張したたんぼには、まだ多くのツルが残っているのが見えます。

マガモ(英名;Mallard、体長59p)の群れも餌場を目指します。

出水地方には冬鳥のミヤマガラス(英名;Rook、体長47p)も数多くやってきていて先を争って餌場に飛んでいきます。

日の出時間にツル観察センター近くにやってきたミヤマガラス。

もう採餌したあとなのでしょうか?樹上でまったりとしているミヤマガラス。
熊本港からフェリーで島原湾を横断し諫早干拓地へ
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